第65回青少年読書感想文全国コンクールの県審査において、3年総合情報学科の高橋さんが優良賞を受賞しました!
高橋さんは自由図書の部に応募、みごと賞を受賞しました!
高橋さんが取り上げたのは原田マハ著、『楽園のカンヴァス』(新潮文庫)です
この本はとある絵をめぐって二人のキュレーター(学芸員)が真贋鑑定を行うという、史実に基づいたフィクションです
美術部に所属する高橋さんは、3年間を通して絵を描き続けていました
また、進路も美術系の大学を志望しているので、この本は高橋さんにぴったりですね!
そんな高橋さんにインタビューをしました!
どの本で感想文を書くか悩んでいたところ、司書の先生におすすめされた数冊の本の中にこの本がありました。
ルソーの『夢』という絵画が表紙となっているのですが、表紙を見た瞬間にその緑をきれいだと思い、そのまま読書感想文をこの本で書くことに決めました。
本の中で一番気に入っているフレーズは「(中略)この作品には情熱がある」という文です。
何も考えずに描いた絵と、気持ちが込められた絵の違いというものを、高校生活の3年間で肌で感じていました。
なので自分が感じていたことを文章で見た時に、実感をもって読むことができました。
絵を描いているときはとても苦しいです。
完成しても最初に思うのはやっと終わった、という力を出し切った感想です。
表現したいものをどう表現したらよいのかわからない。頭の中で描いているものと、実際に制作している作品にギャップを感じることも多いです。
でも、頭の中で描いているものがいつもいいとはかぎらず、できあがった作品を見て納得することも多くあるのが面白いところです。
しばらくすると「次はもっとこうしたい」「次は全然違うものを描きたい」とアイディアがわき、また次の作品に取り組みたくなるのも不思議です。
これから描きたい絵はたくさんあるのですが、目に見えないものを絵で表していきたいです。
いまは写真の合成や、とてもリアルな油絵など、「絵である必要性」が曖昧だと思っています。かといってファンタジーな絵がいつも素晴らしいとも限りません。
なので自分のなかで伝えたいものを大切に表していきたいと考えています。
ありがとうございました!
高橋さんの文章は、世の中の「うまいものが優れているもの」という評価と、それでもなお情熱をもって絵を描き続けるルソーへの尊敬の念を感じさせるものでした
実体験から選ぶ言葉は熱く、重く、とても素晴らしい内容でした
高橋さんおめでとうございます!
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